Deference Reports

ど素人がアニメ、音楽など考察しつつ語っていきます。表現方法を学ぶ意味も込めて。

色づく世界の明日から 第3話 表現考察

このブログ、演出や台詞から考察(深読み?)していこうというものです。

さて、今回は日常回設定な感じでしたが、日常回と言いつつもちゃんと瞳美の機微を描いてくれていて、ちゃんと考えられてるなあという印象。消極的でありつつも少しずつ積極的、肯定的な部分が見えつつあるのがよくわかります。

それでは今回も書いていきます。

 

◼️無意識の瞳美

美術室に入った瞳美は「色」のある絵を思いがけず目にしました。これまでに「色」が見えたのは1話の唯翔の絵と今回美術室に入った際、モニターに写っていた唯翔の絵の2回だけ。唯翔の絵を見たのは通算3回。残りの1回は屋上で見た絵。色が見えたか見えないかの違いは瞳美が絵を「意識的に」見たかということ。つまり前者は「無意識的に」、後者は「意識的に」見ている。

さらにはプールの水の上を歩いたときも結局はプラセボに因ったわけだが、それは自分が水上を歩けると無意識で思い込んでいたから魔法(それもおそらく星を出したりカップを浮かせたりするよりはずっと高度な魔法)を使えたのだろうと思う。

ここからやはり瞳美の魔法(あるいは魔力)や「色」は瞳美の何らかの思い込みやこれまでの他者、世界に対しての意識的な態度によって抑圧されてきたと読み込むのが妥当と思われる。

 

瞳美が誤って撒いた星砂がピンク色だったので、あれ、これ琥珀のお母さんが作ってた「なつかしい夢を見る星砂」か?と思って見返したが色の濃さが違った。別物。一緒なら一緒で文脈読み込めたんだけど…

じゃあ「なつかしい夢を見る」ってなんだ、あとで生きてきてもいいんじゃないか

 

◼️呪文

は基本構造として5-7-5、あるいは5-7-5-7-7なよう。

琥珀母は後者で、三句目に星砂の魔力の肝となるような句を唱えていた。この辺はまた今度まとめるかも。実際そんなに重要ではない

 

◼️かわいい

かわいい。瞳美が琥珀母と魔法の練習するとき、ワイシャツにショートパンツ(いや、ワイシャツの下も黒いのきてたから違うかも)を履いてたの、すごくかわいい。

あさぎかわいい。何が、というまでもなくかわいい。が、ときどき何かに気づいたような表情を見せるのは何なのだろうか。今回で言うと、瞳美と将が話しているところをカメラで撮ろうとして辞めたときとプール掃除のシーンの最後で何かに気づいたような表情のとき。こちらをあれ、と思わせるような表情を不意にするため、すごく気になる。後者は瞳美のほう(と言うより部員のほう)を見ておらず、そのすぐあとに琥珀が帰国するために船に乗っているというシーンがあったので、もしかしたらあさぎは琥珀に対して何らかの思いを持っているのではないか。その感情はプラスなのかマイナスなのか…といったところ。

 

◼️番外

唯翔について。いきなり刑法の条文を読んだり、結構強引に絵を描かせてみたりとなんだかもうちょっと上手くコミュニケーションできないのかと思ったが、殆どの人に絵にしか興味ないと言わしめる唯翔の性格を表現していると考えれば納得できる。

琥珀について。やっと帰ってきた。次回で琥珀と瞳美が出会い、物語が動き出すはず。うーん楽しみ。

 

 

ではこのへんで

 

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